


「陽気なギャングが地球を回す」このミステリーがすごい、で入賞したときから気になってはいたのですが、
昨日やっと購入し即効で読んでしまいました。
面白かったです!とにかくキャラクターがいい!
リーダーは100%嘘を見抜くことができる人間嘘発見器、成瀬。
「サンタクロースの格好をした男の大半はサンタクロースじゃない」
逆に口を開けば嘘八百、演説好きの雑学王、響野。
「ロマンはどこだ」
人懐こくどこか犬を思わせる天才スリ師、久遠。
「あまりに中身が入ってなさそうだったから。こっそり返しておいたけど」
秒単位の精密体内時計を生まれながらにして持つ女、雪子。
「あっちのエレベーターと六秒差よ。たぶんそんなに遠くには行けないわ」
こんな4人が集まって何をするかと思いきや、彼らはなんと百発百中の銀行強盗団なのでした。計画は緻密にして周到。実行は俊敏にして鮮やか。この日も仕事は完璧、…のはずでした。逃走中に巷を騒がせている現金輸送車ジャックに鉢合わせするまでは!
楽しくて楽しくて読んでる間中、顔がにやけっぱなし。コメディタッチで書かれているので死体が出てきてもぜんぜん血なまぐさくないところもいいですね。キャラクターはみんな好きですが私は特に響野さんが好きです。
銀行強盗の最中に「本日はお忙しいところまことに申し訳ありません。紹介が遅れましたが、私たちは銀行強盗です。」から始まって約6ページ分しゃべり続け、銀行強盗が終わると、「みなさん、最後までお付き合いいただいてありがとうございました。ショウは終わりです。ごきげんよう。」と言って、きれいにお辞儀をして風のように去っていく。
ああ、なんてかっこいいんだ!