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戯言
「クビキリサイクル
竹さんのイラストがとにかく好きです。昔のタッチの方がはっきりしてて好きだったなあ。
戯言シリーズの中ではクビシメロマンチストが好きでした。
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扉は閉ざされたまま
「扉は閉ざされたまま」
さて、今年もこのミステリーがすごい、の季節がやってきました。1位は東野さんの容疑者Xの献身でしたね。第2位の紹介が面白かったので買ってみました。扉は閉ざされたまま。倒叙物で密室モノです。普通の密室殺人事件は扉をぶちやぶって、死体を発見した時点から推理が始まりますが、このお話は密室に入った時点で話は終わります。密室に入らずして繰り広げられる犯人役と探偵役の頭脳戦。どうしても密室の扉を開けられたくない犯人役の男と、密室の扉を開けようとする探偵役の女。密室をなるべく長い間閉じておきたい理由が犯人の動機につながります。「鍵のかかった扉を、斧で叩き壊す。」ミステリでよくあるこのシーンを、作者はあえて書かないことを選んだ。殺害時刻から8時間経過、扉はまだ開かれてはいない。

めちゃめちゃ早く読めました。結構短いお話です。一番の見せ所は、なぜ密室を作ったか、だと思うんですが、これは動機がちょっと弱いかなー…。けど、このアイディアから書こうと思ったらこうするしかないのかもしれない。私的に一番秀逸だと思ったのは、探偵役が密室を開けようとしている理由ですね。普通なら使命感や知的好奇心ですが、これはちょっと違う。倒叙物なので、最後に探偵役が犯人の至らなかったところをズバズバ切っていくのですが、あれを窓の近くに置いたのは私もまずいと思ってました!

石持浅海作品は他の作品も面白かったです。月の扉とか。

砂漠
「砂漠」
伊坂幸太郎新作、砂漠読みました。主人公は他人を一歩引いたところから眺めている北村。「ぎゃはは」と独特に笑う、合コン好きの鳥井。陽だまりのような少女、南。超絶美人、だけど無表情の東堂、理屈っぽくて熱くて…とにかく前向きな西嶋。大学でであった5人は大学生らしく、合コンや恋愛やバイトに精を出し、キャンパスライフを過ごしていく。「その気になれば、砂漠に雪を降らせることだってできる。」社会という「砂漠」に巣立つ前の「オアシス」で、あっという間に過ぎゆく日々の、青春の物語。

大学生の話なので大学生の私はすんなり感情移入ができました。みんなキャラがいいですねー。麻雀も車の車種も私の得意分野だったので嬉しかったです。鳥井がかっこいいですね。絵は東堂と南です。氷のような美人なんて描けるわけないじゃないですか!大学生活なんてあっという間だということを、読んでいて面白いぐらいわかるように工夫されています。確かにあっという間だよなあ。私ももうすぐ社会人になるのです。きっと。

私が一番しみた台詞は
「人間にとって最大の贅沢は、人間関係における贅沢である」ではなく、
「腹を切る覚悟でも声は届かない(三島由紀夫の話)」でもなく、
「働くのは卒業後にたっぷりできる」でした。
ちゃんと授業に出よう…。最近バイトばっかりだ。

探偵事務所5探偵事務所5探偵事務所5
「探偵事務所5」
ネット配信中のドラマ探偵事務所5より
左から失敗続きの新米探偵569
痛みと記憶を無くした肉弾派の探偵555
白蛇の目で見えないものを見る心霊探偵542

探偵青猫
「探偵青猫」
探偵青猫と助手の虎人。
江戸川乱歩の匂いがします。

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