「砂漠」伊坂幸太郎新作、砂漠読みました。主人公は他人を一歩引いたところから眺めている北村。「ぎゃはは」と独特に笑う、合コン好きの鳥井。陽だまりのような少女、南。超絶美人、だけど無表情の東堂、理屈っぽくて熱くて…とにかく前向きな西嶋。大学でであった5人は大学生らしく、合コンや恋愛やバイトに精を出し、キャンパスライフを過ごしていく。「その気になれば、砂漠に雪を降らせることだってできる。」社会という「砂漠」に巣立つ前の「オアシス」で、あっという間に過ぎゆく日々の、青春の物語。
大学生の話なので大学生の私はすんなり感情移入ができました。みんなキャラがいいですねー。麻雀も車の車種も私の得意分野だったので嬉しかったです。鳥井がかっこいいですね。絵は東堂と南です。氷のような美人なんて描けるわけないじゃないですか!大学生活なんてあっという間だということを、読んでいて面白いぐらいわかるように工夫されています。確かにあっという間だよなあ。私ももうすぐ社会人になるのです。きっと。
私が一番しみた台詞は
「人間にとって最大の贅沢は、人間関係における贅沢である」ではなく、
「腹を切る覚悟でも声は届かない(三島由紀夫の話)」でもなく、
「働くのは卒業後にたっぷりできる」でした。
ちゃんと授業に出よう…。最近バイトばっかりだ。