



「陽気なギャングが地球を回す」(映画)陽気なギャングが地球を回す見に行きました。原作ファンの間で前評判が散々よくないことを聞いていたので、ハラハラしながら見に行ったんですが、冒頭で「ロマンはどこだ」って出た時点で全部吹っ飛んだ。だめだ。心臓がばくばくいってる。
まあ、確かに「成瀬はもっとクールで策士でニルアドミラリなんだよ」とか「グルーシェニカーもったいない」とか「なんでラストが違うの?」とか「私は中学生慎一が見たいんです」とか「恋愛要素なんぞいらん!」とか言いたくなる気持ちはわからんでもないですが、私が全部ひっくるめても良かったと思います。DVD買ってもいいぐらい。
以下、直接的なネタバレはないですが、前知識なしで見たいという方は読まないほうがいいです。またもや、すごい不親切な感想なので、付き合いのいい人だけついてきてくれればいいです。
好きなシーン
・冒頭ロマンはどこだ
・田中商店で響野が網を飛ばしてしまい小声で「ごめん」
・空に浮いてる役者名を通り過ぎていくテロップ
・「出会いがあれば、別れもあります」カウンターに立ってお辞儀
つられて礼をするおばあちゃん
・雪子が片輪走行するときに使った滑り台にしんいちの文字
・演説に気を取られハンドルを離す響野→人をはねる→医者に詰め寄る
・「結構便利よ、楽しいことも悲しいことも全部数字に直せちゃうから」
・響野→雪子になってた「愛の力じゃないか」の電話
響野→成瀬でやってほしかった!
それからもっと皮肉った感じで言って欲しかった!
・「神崎には会ったこともない」
「あのなあ…!」
「嘘は言ってない」
「俺もそう思った」響野態度豹変
・成瀬「ギャングは解散だ」
「用がなくても来たらいいよ、コーヒー飲みにさ」
久遠と雪子にはそう言って
地道には「おまえは来なくていいから」という響野
でも実際久遠が来てると「なんで用もないのに来るんだよ」という響野
・書類を落としまくる鴨打
・雨の中走りながら、メガネとネクタイを外す成瀬
・響野キューピットしようとするが、久遠に止められ、えーという顔
・「雨男がまじったみたいだ」
「すみません」
「大人げないよ」
「大人気なく生きるのが俺のポリシーなんだよ!」の言い方
2回ともいい
・映画では久遠も響さんって呼ぶんだ
・地道もお揃いの黒服、なんか4人そろうといい
サングラスの地道かっこいい
・ショーの終わりのようなお辞儀、拍手が巻き起こる
・ジュラルミンケースを落として手を挙げる4人
てか4人横に並んでるシーンはどれもいい
・響野「嘘が見抜けるくせに、真実が見抜けないお前さんはぽんつくだ」
成瀬「ぽんつく・・・」
そのあと響野ビリヤードが上手くいって、わーぉという顔
・雪子に撃たれて怖がる地道
・雪子「魂のランクが下がってる」原作台詞キタ!
・ソファーの羽で口の中がもさもさになる地道
・雪子「デートのお誘いならお断りよ」
成瀬「あいにくデート用の車じゃないんだ」
・カウンターに立って天井に向けて3人が順番に銃を打つところ
背中がかっこいいよ。スクープの音楽もいいよ。
・爆弾のボタンにビビる警官
・建物から世界一安全な街づくりの垂れ幕を落とす田中
・雪子に叩かれる成瀬
・一番ちゃっかりしている久遠
・響野、映画の終わりについての演説
これが映画用に伊坂さんが考えたやつですよね。
はい。やっぱ響野がいいですね。響野は原作そのままって感じでした。原作では成瀬はもっと超然としたキャラクターだし、久遠はあそこまで冷めてはない。雪子は映画のほうが子煩悩になってた。でも、いいよ。みんなかっこよかった。パンフもメイキングもサントラも買っちゃたよ。
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